現状欠点列挙
(1)つまずきの分析からスタート 数学教育の内容と方法の全般的傾向は、昔も今も本質的には変わりなく、初め に一般的なものを授け、問題をそれにあてはめ、処方通りに解かす、いわゆる料理 本的なものである。それは、問題の定式化ができない、抽象概念を用いることがで きないことをはじめ、なんのためにこのように計算しなければならないか(演算の 目的)や、なぜこのように計算しなければならないか(公式の由来)も分からない うえ、計算ができても、具体的な状況にどのような演算を必要とするかの判断がで きない等々の学力状況を生み出す一方、初めから数・文字・図式を導入し、その後 もそれに終始する展開で、多くの人を数学の前に立竦ませる。したがって、この状 況を生み出している数学教育の傾向を克服することが改革のポイントと考える。 この状況を克服する課題をどこにすえるか。 教師の最初に行う行為は、こうした、現状の問題点・否定的な状況分析であり、 そのうち、特に、生徒のつまずきの数学的分析が多くのことを教えてくれる。
●やり方の欠点 記入後、本ファイルを”現状否定”で使うので修正前本ファイルは原本として残す。