Workshop IDEAとは、私のSOHO(Small Office Home Office)の屋号です。
 Workshopは、もともとは「工房」とか「共同作業所」を意味する英語ですが、今では日本で
も多く用いられるに至ったのは、その体験型・参加型学習にあります。つまり、「先生や講師
から一方的に話しを聞くのではなく、参加者が議論に参加したり、言葉だけでなく身体やここ
ろを使って体験したり、相互に刺激し合う学びと創造の方法」として欧米から世界中に広がっ
てきました。
 しかし、欧米でなくても
   遊びをせんとや生まれけむ
      戯れせんとや生まれけむ 
         遊ぶ子供の声聞けば 
            わが身さへこそ動がるれ
と「梁塵秘抄」でも書かれていたように日本でも古来から、遊び戯れが人を動かすとされてい
ました。
 IDEAの方は、私が現代において決定的に重要なことと捉えているImage・Digital・Ele-

ctric・Analogというスペルのイニシャルからとったものです。
 それは次のように考えているからです。
 私は、情報技術(IT)が人間に及ぼす核心は“脳の働きの拡張”にあるという立場をとって
います。拡張ということの中には“退化させる”ことも含んでいます。
 周知のように、自動車依存が利用者の足腰を弱めました。これと同様に、IT機器依存は利
用者の脳の働きを退化させる一面もあります。このことに想いをめぐらした時、現代の最大の
課題にすべきことは、生活・教育におけるIT機器への依存過多がもたらす、人類史上かって
なかった、成長期の児童・青少年の“脳の働きの退化”という未曽有の禍根の可能性を見越し
た教育学的検討です。
 私は、折り紙からメカトロニクスまで、教育用教材ソフトづくり・電子工作や子どもたちの
IT利用のあり方を「数“楽”・“戯”術」というWorkshop型講演・実演などを通じて、未来
の教師をめざす若者や子ども・親・教師向けに『デジタルとアナログの適切な融合の学習環境
を』と説いてまわっています。

 世はデジタル賛歌一色。果たしてそれで良いのか?
 デジタルもしくはアナログ、そしてデジタルとアナログの併用が場面に応じて使われること
こそ適切。改めて、人類が営々と築いてきた文化財ともいえる、「手と脳と道具」の相補性を
大切に守り、育てていく「手だて」を考える。
 その対象は、
など、インターネットでアナログ的創作も可能にする協調(協学・協働)作業の模索。

  • ところどころにFly Fishing、LogHouseづくりなどのoutdoorのスペースも加え

  • 多岐にわたる「デジタルとアナログに遊ぶ」ホームページづくりをめざしています。
     この爆発的に普及するインターネット、一見、現代科学技術の粋を集めたと言ってもいい コンピュータのパーソナル化(以下パソコン)とビジネス的思惑の賜と見られがちですが、 インターネット発祥の歴史を探って見ると科学技術の発展や商用という側面より、まるで

    他の発明から非常に多くの利点を享受しているのだから、自分のどんな発明でも他人の役
    に立つチャンスを分け与えて、喜びをえるべきである

    Benjamin Frannklin

    という言葉を実現するかのように個人的知識を拡大 する公開の原則を堅持し、個人の自発性の範囲を拡大 する汎用性を追求
    してきたソフト群の開発にこそその功績を認めるべきだと考えています。「コンピュー
    タ、ソフト無ければ唯の箱」なのですから。
     世界中に張り巡らされたHTML (Hyper Text Markup Language)文書にジャンプするHyperText
    システムWWW (WorldWide Web)とそれを表示するブラウザーソフト。このWWWを作成する言語
    HTMLは、システムエンジニアとかプログラマーなどいわゆるテクノクラートでない私の
    ような個人にも特別な言語習得を必要としない程に容易くプログラミングでき、しかも
    IBM、NEC、そしてそれぞれの互換機、さらにMacintoshというように、OSやハードを
    問わないその汎用性はソフト的な汎用性で売りのWindowsを遥かに凌ぎ、これが個人と
    個人とのつながりを広め、個人的知識と自発性の範囲を益々拡大することになり、これが
    いっそうの普及を伴ったもので、この「このゆびと〜まれ!!」とばかりにつながりあう
    個人間の規模は、政府・企業そして大学などの組織間のつながりの規模を遥かに凌ぎ「爆
    発的」状況を作ったわけです。
     ホームページは、7(seven)つのセル(space)に分けた手帳の1ページ(sheet)を形 取っています。「ラッキー7」という言葉に代表される 「7」という数字、実は、洋の東西を問
    わず特別の意味を持っています。私の能率手帳大バインダー手帳の大部分のページは、ホー
    ムページと同じく、7つのセルからなる手作りの六穴sheetです。このsheet上で、私は週間
    スケジュールの管理、実行のためのプランニング、はたまた、抱えている課題の解決に向けて
    7ステップに細分・考察し総合する。つまり、このsevenspace sheet (3s)は私の情報システム
    に欠かせないツールなのですが、インターネット、特にそれを支えるソフト技術のHyperTextシステムWWWによって私
    の情報システムの可能性がぐ〜んと広がってきました。こうしてホームページもこの手作り六穴sheetのスタイルを採っ
    たわけです。この3sのタイプにはいろいろなものがあります。どのスペースも独立のテーマを追求する並列型、真ん中のテーマを多方面から
    説明する発散型、真ん中のテーマを多方面から関連づけ追求する集約型
    真ん中のテーマを系列的に関連づけ追求する「の」の字型 など様々です。
     私の情報システムに欠かせないツールのもう一つが思考のフ
    ローチャート
    です。分析的総合にも全体観的総合にも有用なツールである上、情報収集や考察を深める
    にあたって、ここでもサーチエンジン、Hyper Text/Media、そして、特に、Netscape Navigator Goldがいっそう
     可能性を広げました。そしてこのフローチャートの中核部分もまた7つなのです。
     昨今の一部マスメディアのインターネットについての論調には少々抵抗を感じます。金儲けとか経済効果など商機を煽る論調が目にあまるからです。一頓挫し た感のある産業社会を「情報化」社会に転換することによって商機を掘り起こし活性化しようとする商業主義的思惑(来るべき「情報化」社会における世界戦略 をそ の本質的な狙いとする情報スーパーハイウエイ構想がその典型)が表面化したものであり、これがまたインターネットの普及に拍車をかける効用は認めます が・・・・。その影響力の大きさをもって、インターネット が社会全般にもたらす影響や可能性についてもっと吟味・検討すべきだと思うのです。
     先に引用したBenjamin Frannklin の精神が特に大切だと思います。私はこ
    れはリサイクル精神 だと考え本文の背景にリサイクルマークを配した理由です。
    及ばずながら、このホームページで、教育や数学(教育)、コンピュータ社会の功罪等々を素材に、少々硬派
    のインターネット利用に挑戦しこの趣旨で「このゆびと〜まれ!!」と呼びかけたい。
     あまり堅苦しくてそのうち誰も訪れるものがいなくなったりして・・・・(^-^;
     大風呂敷を広げましたが、許されるメモリーの範囲という制限内ではありますが、seven space sheetや 一つのspaceからインターネットを利用した思考の展開を試みたり、ある事柄のNow Howを獲得できる参加型ホームページなども試みるなど楽しみながらやって行きたい。時々覗いてみて下さい。


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